管理栄養士に聞く!野菜を長持ちさせる方法と選び方のコツは?【ほうれん草・にんじん・ブロッコリー編】

新しい日常のなかで、感染予防のために以前より買い物の頻度を減らし、野菜をまとめ買いするようになった人も少なくないのでは? 旬の野菜はおいしくて安いので、まとめ買いしやすい反面、中途半端に余らせたほうれん草が野菜室でシワシワになっていた……なんてことも。そこで今回は人気の常備野菜のおいしい選び方のコツと保存のアイデアをご紹介!
 
【教えていただいたのはこの方!】
カゴメ株式会社 管理栄養士の坂東弘子さん

「野菜は保存方法を少し工夫するだけで、ぐっと長持ちさせることができます。ぜひおいしく食べ切ってくださいね」

 

ほうれん草は1カ月もつ冷凍が便利

ほうれん草は葉の表面から水分がどんどん抜けて、2~3日ほどでしなびてしまいます。余ったら、鮮度が高いうちに冷凍しましょう。

 

【こんなほうれん草を選ぼう!】

根元がみずみずしく潤っていて、葉先がピンと張っているものが新鮮です。葉が濃い緑色のものを選びましょう。
 

【おいしく長持ち!保存術】

 

~冷凍保存~
洗って3~4cmの長さにざく切りにし、しっかりと水気を拭き取って、生のまま冷凍用保存袋に入れて冷凍します。使うときは凍ったまま調理OK。お湯をかけるか電子レンジで加熱もできます。
茹でてから冷凍する場合は、固めに茹でて水気を絞り、3~4cmの長さにカット。小分けにしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍。自然解凍または凍ったまま使います。
 

にんじんはポリ袋で冷蔵保存がおすすめ


旬の冬は甘みも増します。また、オレンジ色が濃いにんじんは、β-カロテンが豊富です。

【こんなにんじんを選ぼう】

オレンジ色の鮮やかなものを選びましょう。また、葉のついていた部分が小さいほどかたい芯の部分が細く、柔らかいにんじんです。

 

【おいしく長持ち!保存術】
~冷蔵保存~
冷蔵庫は乾燥しているので、ポリ袋に入れて保存します。ただし、水気がつくと傷んでしまうため、袋に水滴がついたら、よく拭き取りましょう。

~常温保存~
気温が低い時期なら常温保存もできます。キッチンペーパーで包んだものを新聞紙にくるんで冷暗所へ。日持ちは1週間から10日間ほどです。
 

ブロッコリーは“茹でて冷凍”でおいしさキープ


ブロッコリーは11~3月頃が旬。寒くなるにつれて甘みが増します。

 

【こんなブロッコリーを選ぼう】

花蕾(つぼみ)がかたくしまっていて、こんもりと丸く盛り上がった形のものを選びましょう。上から見て緑色が濃く、花蕾の粒がそろっているものがおすすめ。

茎の切り口がみずみずしいかもチェック。茎の切り口にス(亀裂)が入っているものは、かたくて筋っぽいので避けましょう。
 
【おいしく長持ち!保存術】
~茹でてから保存~
生のまま長時間おくと変色し、味も香りも損なわれるので茹でて保存がおすすめ。新鮮なうちに茹でて、密閉容器に入れて冷蔵保存し、2~3日以内に使いきりましょう。茎も茹でて食べられます。


~生のまま保存~
もし、中華料理などで茹でずに生で使いたいときは、表面の水分をよく拭き取り、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。茎を下向きに立てて入れましょう。

~冷凍保存~
すぐに食べないなら、茹でたブロッコリーを重ならないように平らに広げて保存袋に入れて冷凍庫へ。

野菜は上手に保存すれば、驚くほどおいしさが長持ちします。野菜を余らせてしまった経験がある方も、ムダなく最後まで使いきることができれば、「もったいない」を減らすことにつながりますね!
 

食品ロスを減らすには?

まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べもののことを「食品ロス」といいますが、日本ではどのくらい食品ロスを出しているか知っていますか。
 
【日本の食品ロスは年間600万トン以上!】
日本では年間600万トン以上の食品ロスがあります。これは日本人1人当たり、毎日茶わん約1杯分の食べものを捨てているのと同じ。一方で、世界では約9人に1人が飢餓に苦しんでいる事実もあります。(※1)
【買いすぎた食品を無駄にしない方法】
買いすぎた食品や使いきれない食品はフードバンク(R)(※2)に寄付するのがおすすめです。ユーコープでは毎年1月と8月に「家庭で眠っている未開封の食品」を、食の支援を必要としている方々に届ける「フードドライブ」活動を行っています。対象は賞味期限まで2カ月以上ある常温保存商品とお米です。

※2:さまざまな理由で処分されてしまう食品を、個人や企業から提供してもらい、食の支援を必要な人に届ける団体のこと。

ユーコープのフードバンク・フードドライブの取り組みはこちら

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このほかにも、個包装やバラ凍結の肉などムダなく使いやすい商品を購入したり、すぐに使うものは賞味期限が間近な商品を選んだりするのも、食品ロスの削減になりますね。ぜひ、みなさんもできることからはじめてみませんか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回の企画が毎日の暮らしにお役に立てれば幸いです。またお会いできる日を楽しみにしています。
ゴハンのもと編集部


※記事内の野菜の保存法に関する情報は、「カゴメVEGEDAY」を参考に作成しています。
VEGEDAYのページはこちら
・[ブロッコリー]選び方とおいしく食べるための保存方法|カゴメ株式会社https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/broccoli/

・[にんじん]料理別の切り方と保存法|カゴメ株式会社
https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/carrot/

・[ほうれん草]上手な茹で方と、日持ちさせる保存方法|カゴメ株式会社
https://www.kagome.co.jp/vegeday/yasai/spinach/

・[常備野菜の冷凍保存]ほうれん草やネギなど、生で冷凍するコツ|カゴメ株式会社
https://www.kagome.co.jp/vegeday/store/201803/8981/


※1:参考:農林水産省HP https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html