地下深く、まっすぐに伸びるごぼう作り。大切なのは「種まき前の準備」です
「風味が良く、サクッとした歯ごたえがまた食べたくなる」と利用者から評判の「和郷園のごぼう」。地下に向かって伸びるごぼうの栽培には、畑の土の中に石がなく、やわらかい土であることが欠かせない条件です。ごぼうの産地である千葉県香取市は、関東ローム層という火山灰土壌であり、深い所では200メートル以上掘っても岩盤がありません。ふかふかの土は形の良いまっすぐなごぼうを育てます。

生産者の木内さん(写真右)は「ごぼう作りは事前準備が大事」だと話します。土づくりは種まきの半年〜1年ほど前から行います。近隣の農家から入手する豚糞(とんぷん)堆肥を土壌に入れて熟成させ、さらに有機肥料も加えます。これにより、環境に配慮しながらおいしいごぼうを作り続けることができます。
風味を落とさず食卓へ届けるため「掘りたて」を出荷

コープでは「台所でごぼうを洗うと排水溝に土が詰まる」という利用者の声をきっかけに、25年前から「和郷園の洗いごぼう」を取り扱い始めました。長年、料亭や高級料理店に「洗いごぼう」を卸してきた和郷園のこだわりは、注文を受けてから収穫する「掘りたて」です。出荷の直前に土から抜くことで、鮮度と風味を落とさずにお届けします。
収穫の動画はコチラ
ごぼう農家さんに聞く!ごぼうのQ&A
Q.数日おくとピンク色になるのはなぜ?
A.「クロロフィル」というポリフェノールの一部が、空気に触れることで赤くなります。害はないので安心してお召し上がりください。
Q.水にさらしたほうが良いか、毎回悩みます…
A.実家の母は水にさらしていましたが、妻はさらしません(笑)。「色みを気にする料理かどうか」によって判断して問題ありません。アク抜きは栄養素が抜けすぎないよう、水にさらす際はさっとがおすすめです。
木内さん家のごぼうレシピ

ごぼうを千切りにし、天ぷら粉を付けてパリパリに揚げます。多めに作って、翌日に天とじ風にしても。
ごぼうを薄く切って、長ねぎ、豚肉と一緒に炒め、甘じょっぱく味付けします。

他にもたくさん♪ごぼうのレシピ
最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ次回も「ゴハンのもとを作るヒトビト」をお楽しみください。
ゴハンのもと編集部


