まだら模様はおいしさの証し。太陽の光をたっぷり浴びて育った糖度保証の葉とらずりんご「サンふじ」

りんごの生産量日本一を誇る青森県弘前市。「甘くてとてもおいしい!」「蜜いっぱい」と好評な「糖度保証の葉とらずりんご『サンふじ』」を作るのは、JAつがる弘前の皆さんです。生産者の齊藤勝則さんにお話を伺いました。
 
出会いは50歳 濃厚な味に感動!
現在65歳の齊藤さんは、18歳で家業を継ぎました。「家の周りのほとんどがりんご農家で、りんごに囲まれて育ちました。就農当初は分からないことばかりで大変でしたが、周りの農家から教えてもらいながら、徐々に知識を増やしていきました」。
そんな中、50歳のときに出会ったのが、葉とらずりんごでした。「初めて食べたとき、こんなに濃厚でおいしいなんて!とその味に感動したんです」。その後、すぐに葉とらずりんごの栽培を開始しました。
 
葉はそのまま 自然な状態で育てました
「“葉とらずりんご”とは、その名の通り、葉を摘み取らず育てたりんごのこと。通常、真っ赤なりんごにするために、途中で葉を摘みますが、甘いりんごを育てるには葉っぱの部分を残しておくことが実は重要です。葉っぱが太陽の光をたっぷり浴び、そこで作られた養分を果実に届けることで、甘みが増して、おいしいりんごになるんですよ。その分、表面がまだらで見た目はあまりよくありませんが、甘みとコクには自信があります!」
 
太陽の光をたっぷり浴びるように 剪定(せんてい)と支柱入れがポイント
りんごの栽培は、収穫後の不要な枝を切り落とし、枝の配置を整える剪定作業から始まります。「葉を摘み取らないため、木の内側のりんごまで光が十分に当たらない可能性があります。ですから、この作業がとても大切になってきます。枝があまり伸びないように調整し、葉が小さくなるよう工夫しています」。そして剪定と並び、重要なのが「支柱入れ」です。りんごの実が大きくなると、枝にかかる負担が大きくなり、実の重みで枝が垂れ下がってしまいます。木の中に支柱を入れることで、枝を支え、光がまんべんなく当たるようにしています。
 
収穫は11月。甘さを十分に蓄えてから
収穫は11月。通常のりんごよりタイミングを遅らせ、十分に甘さを蓄えた状態で収穫します。「収穫前後の時期は、台風が多く強風に見舞われることも少なくなりません。1年間大切に育てたりんごが、直前に風の影響でダメになってしまうこともあります。なので、この時期はとにかく緊張しますが、その分達成感もあります」。
収穫後は、目視で大きさや品質の選別作業を行った後に専用の機械を使って、糖度や酸度、熟度などの品質チェックを行います。糖度が14度以上のりんごのみ出荷しています。
 
黄色い部分こそおいしさの証し
「”葉“で影になっている部分が黄色くなっていたら、それは熟していておいしいりんごの証しです。皆さんはりんごというと真っ赤なイメージをお持ちかもしれませんが、言ってみれば赤いりんごはお化粧している状態。黄色い部分こそ、”すっぴん状態“の本来のりんごの色なんです。濃厚でコクがあって、自然な形で育った自慢のりんごです」。葉とらずりんごの魅力を齊藤さんはこう語ってくれました。


 

齊藤さんに聞く!りんごの豆知識

<保存方法>
りんごの表面を霧吹きなどで濡らし、そのままポリ袋に入れて密封して、冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちします。(りんごは冷やすと糖度が増してより甘味を感じられる果物です。冷やしてからお召し上がりください。)
 
<選び方>
・お尻の部分が深くくぼんでいて、変形していないものを選びましょう。(栽培中の生育が順調だったしるしです)
・手に持ったときにずっしりと重みを感じるものは、果汁がしっかりと詰まっているのでおすすめです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ次回も「ゴハンのもとを作るヒトビト」をお楽しみください。
ゴハンのもと編集部