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「世代を超えて美しいオホーツク海とその恵みを引き継ぎたい!」雄武町の皆さんの思いが詰まった甘いホタテを召し上がれ!

北海道雄武(おうむ)町は稚内と網走の中間、オホーツク海に面し、流氷がもたらすプランクトンの恩恵を受けた豊かな海産物と、広い大地を利用した畜産物が特産です。町名の由来はアイヌ語の「オムイ(=オムッペ)」(河口が塞がるの意)からと言われている通り、雄武海域は冬には流氷で閉ざされる厳しい環境です。流氷が去って、雄武町の漁業がはじまります。

雄武町の豊かな海産物の環境を守り、維持する 資源管理型漁業

流氷の運ぶ豊富なプランクトンなどが詰まったオホーツク海そのものと、オホーツク海の恵みを受けた海産物を守るため、雄武漁協では「獲りすぎないこと」「守り育てること」を大切に、資源管理型漁業をすすめています。

資源管理型漁業 ~獲りすぎないこと~

雄武漁協の「ホタテ漁」は、1970年代からホタテの漁獲海域を4区画に分け、4年ごとに1区画を水揚げすることで、過剰漁獲を防止しています。また「ホタテ漁」以外の漁についても、漁獲期間や漁獲できる大きさを制限することで、次の世代まで美しいオホーツク海とオホーツク海の恵みが引き継がれる取り組みをすすめています。

資源管理型漁協 ~守り育てること 其の1~

雄武漁協では、海中に漂う約0.2mmのホタテの赤ちゃん(種苗)を採取後、育成籠で育て、1年後に3~5㎝まで育ったホタテの稚貝を海に放流しています。放流された稚貝は3年間自由に海底を動き回り、4年後に漁獲します。1回で放流される稚貝の数は、3億枚にのぼりますが、天敵のヒトデやタコによる食害、シケや台風による天候被害などで、例年漁獲可能な4年貝にまで育つのは約半数ほどです。

◇もっと知りたい⁉ 北海道のほたて漁業◇
北海道のホタテ漁は大きく分けて「地撒き式」と「垂下式」の2つがあり、「地撒き式」はオホーツク海や根室海峡、「垂下式」は日本海や噴火湾で行われています。
「地撒き式」はホタテが自由に動けるので、プリッとした弾力のある貝柱になり、ほたて貝柱や干貝柱などに加工されています。
「垂下式」はロープや籠に入れて海中につるされているので砂かみが少なく、ボイルほたて(ベビーほたて)や剥き身ほたてなどに加工されています。
オホーツク海に面する雄武漁協のホタテは「地撒き式」です。

資源管理型漁協 ~守り育てること 其の2~
2019年7月にユーコープ職員が産地を訪問し、雄武漁連の皆さんと交流を深めました。

雄武漁協では平成8年から「お魚を殖やす植樹運動」に取り組んでいます。この運動は森から川、川から海、そしてまた森へ、という水の大きな循環を通して、森も、海も豊かになってほしいという願いが込められています。

植樹から約20年がたった白樺。エゾシカやヒグマも時折現れる立派な森になりました。
植樹運動を始めた当初は植えやすいという理由で白樺を多く植樹していましたが、今は保水力の高いミズナラを中心に、毎年1,300本前後を地元の小学生や漁協関係者などが植樹しています。植樹した木はこれまでに2.2万本、植樹面積で7.2haにまで広がりました。

オホーツクの恵みと雄武町の皆さんの思いが詰まったホタテを召し上がれ

ユーコープでは雄武漁協のホタテを「コープの産地指定 オホーツク海産刺身用ほたて貝柱」として2019年6月より販売を開始しています。流氷と森の恵みを受け、オホーツク海で自由に動き回ったホタテは、貝柱の肉質がきめ細かくなめらかで、とろっとした甘みが口の中に広がります。
定番の刺身ももちろん絶品ですが、バター焼きやフライなど、火を通して食べるとさらにホタテの甘みが増すので、おすすめです。

~ホタテの貝柱は切り方を工夫するとまた違った食感に~

肉厚で、身のギュッと引き締まった雄武町のホタテは、そのプリプリ感が最大の特徴。ヨコに開いて食べることが多いかもしれませんが、貝柱の繊維にそってタテにきるとしっかりとした歯ごたえが楽しめます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ次回も「ゴハンのもとを作るヒトビト」をお楽しみください。

ゴハンのもと編集部

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